あいち技術ナビ

2024.02.26

機械・材料技術

【木材密度がUVレーザの加工特性に及ぼす影響】
産業技術センター

短パルスUVレーザを木材に照射すると、その表層に微細な穴加工を施すことができます。この技術は美観を損なうことなく塗料等の液体の浸透性を著しく向上させることができるため、木材表層への様々な機能性の付与に有効です。
一般にレーザの加工効率は密度に依存して異なるため、様々な密度の樹種を対象にUV レーザを照射し、加工深さ及び加工除去体積を測定することで木材密度がUVレーザの加工特性に及ぼす影響を調査しました。その結果、加工深さ及び加工除去体積ともに密度が大きくなるほど低下する傾向が見られました(図)。木材は樹種によって密度が大きく異なるため、目的に応じた慎重な加工条件の設定が必要です。