あいち技術ナビ

2023.09.21

繊維技術

【2層に分かれる織物について】
三河繊維技術センター

織組織で柄を表現しようとした場合、製織すると2層に分かれた織物になっていることが稀にあります。これは、織物規格の段階で二重織組織に気づかず製織されたことによるものです。製織して2層に分かれる二重織の組織は、表層・裏層とも同じ組織で、表層・裏層を構成する経糸・緯糸が交互に配置されていれば、階段状の柄が出ることが特徴です。また、表層の経糸と裏層の緯糸、裏層の経糸と表層の緯糸が交差する部分で交絡がない場合も2層に分かれます。表層の糸と裏層の糸が交差している部分を交絡することで、表層・裏層を接結することができます。当センターでは織物組織に関して技術相談等を行っています。お気軽にお問合せ下さい。