物体の表面は、よく観察することで様々な情報を得ることができるとともに、デザイン性に大きく影響します。例えば、身近なところでは、ぶどうは表面に白い粉がついたマット肌のもの、みかんは表面の粗さが小さいものが甘い傾向にあると言われています。また、自動車部品はマットなものからツルツルとした輝きのあるものまで、デザイン性向上の観点から表面の様子が変えられています。このような物体の表面特性の一つとして、光沢度があります。これは物体の表面の輝きのことを言います。ここでは、鏡面光沢度の測定方法の概略と、産業技術センターにおける実施例を紹介します。