あいち技術ナビ

2023.11.21

繊維技術

【風合い(表面特性)の計測について】
尾張繊維技術センター

布に触れた時の手触りを「風合い」と呼びます。風合いの評価項目はいくつかありますが、今回は布の表面特性の計測方法を紹介します。計測には表面試験機を用い、「摩擦」と「粗さ」を調べて評価します。接触子を布と接触させて走査しますが、摩擦特性の測定では人の指先を模した構造の接触子を用います。測定結果として、摩擦係数の平均値(MIU)とその変動(MMD)、表面粗さの平均偏差(SMD)が得られます。MIUが小さい程、布の表面は滑りやすく、MMDが小さい程、表面がなめらかなことを示します。また、SMDが小さい程、表面の凹凸が小さいことを示します。布に限らず糸のような線状の試料も測定できます。どうぞお気軽にご利用ください。