あいち技術ナビ

2023.12.26

計測・分析技術

【熱分解GC-MSによるゴムの添加剤量比較分析】
産業技術センター

熱分解GC-MS(ガスクロマトグラフ質量分析計装置)は、約1000℃まで任意の温度に加熱できる炉が試料導入部にあり、主に固体試料からの揮発ガスや、熱分解による発生ガス成分の定性に用いられます。具体的には、プラスチックやゴムといった高分子材料の、主成分や添加剤の定性や含有量の比較分析ができます。また、GC-MSはガス成分を高感度に検出できるため、試料量が数百μgの微量の異物分析にも用いられます。今回は、ゴムの添加剤含有量の比較分析に関する事例を紹介します。