あいち技術ナビ

2023.08.22

窯業技術

【れんがのエージング処理技術について】
三河窯業試験場

れんがは施工後に年月を経ると、周囲の環境の影響を受けて表面が変色する場合があります。古い建物の補修を行う場合、納品するれんがの外観が新しいため、補修部分が目立ってしまう課題があります。そこで、補修部分が目立たず建物全体と調和する外観のれんがを安価に得ることができるエージング処理技術を開発しました。
普通れんがを、水に消石灰を0.5wt%添加した薬液に60℃で7日間浸漬後、1~2分間流水洗浄し、さらに30℃で14日間乾燥してエージング処理を行いました。エージング処理をしたれんがの表面色を、外観観察と色差測定したところ、経年変色したれんがの白色部に近い結果が得られました。