あいち技術ナビ

2023.03.27

繊維技術

【メッシュシートの投影面積率測定】
三河繊維技術センター

 仮設構造物などの建築物においては、風による倒壊災害を防ぐため設計段階から構造物に作用する風圧力を評価する必要があります。風圧力を評価するためには、用いられているメッシュシートの投影面積率(図)の値が必要です。今回、当センターで行っている投影面積率の測定について紹介します。
 当センターでは、デジタルマイクロスコープを用いてメッシュシートを画像データとしてコンピューターに取り込み、メッシュシートと背景を分離する画像処理を行い、面積率を算出しています。高倍率観察が可能で、また、画像連結機能及び深度合成機能を有しているため、目の粗いシートや、厚み方向に複雑な構造を持つシートに対しても、少ない誤差で測定できます。