あいち技術ナビ

2022.08.26

窯業技術

【瓦屋根の性能評価試験について】
三河窯業試験場

 近年、地震や強風雨などの災害による屋根材料の破損について報道されています。業界団体が作成した「瓦屋根標準設計・施工ガイドライン」(以下、ガイドラインと呼ぶ)に基づく工法で施工された瓦屋根は災害時の被害が少なかったことから、このガイドラインの内容を盛り込んだ形で建築基準法の告示基準(昭和46年建設省告示第109号)が改正され、令和4年1月1日より軒、けらば、棟、平部全ての瓦の全数を、瓦の種類、部位、基準風速に応じた緊結方法で緊結することが義務づけられました。本稿では、瓦屋根の性能評価試験(耐風圧試験、棟部耐震性能試験、送風散水試験)について説明します。